伝染性単核球症に罹った話②
伝染性単核球症とは
ヘルペスウイルスの一種であるEBウイルスがリンパ球に感染することで起こる。世界中で感染が報告されており日本では3歳頃までに約70%、成人するまでにおよそ90%以上が感染するといわれる。
主に唾液を介して感染するためキス病ともいわれる。
乳幼児が初感染した場合の多くが無症状か軽い風邪症状で終わるが成人してから初感染した場合、症状が重症化する。感染後、4〜6週間の潜伏期間を経て発症する。
主な症状(私に出現した症状は◎をつけました)
・発熱(39℃〜高熱)◎
・頸部リンパ節の腫脹(首周りが腫れる)◎
・咽頭痛(のどの痛み)△
・倦怠感(極度のだるさ)◎
・頭痛 ◎
・鼻閉(アデノイド腫脹による・鼻づまり)◎
・肝腫大(肝臓が腫れる)◎
・脾腫(脾臓が腫れる)◎
・皮疹(皮膚が赤み、できもの)
・眼瞼の浮腫 ◎
診断
白血球数や異形リンパ球の増加、肝機能上昇なとが血液検査で分かる。EBV抗体検査で確定診断される。
治療
特効薬は無いため安静と対症療法がメイン。重症の場合は入院する。
予後
通常、2〜3週間後に軽快する。稀に慢性活動性EBウイルス感染症があり予後不良であり死亡率も上がる。
ほうほう…
大人になるまでにほぼ感染するメジャーな病気なんだ。
昭和生まれの私(一応、後半)は大人になるまでよく感染をかいくぐってきたもんだと我ながら感心した。
子供の頃はガーゼマスクが主流だったし、咳エチケットなんて言葉すら無かった。ジュースの回し飲みも普通だった。
今より衛生概念が低かった時代に生きてきて何故なんだ?3人兄弟の末っ子として生まれ、純粋培養されたつもりもない。
これは後に医師からも「珍しいね、若い人の病気なんだけど。笑」と言われ「ハァ…そーですか」と力なく答えるしかなかった。
もちろん、キスなんて遠い昔で最近に至っては夢の中でもしたことない。
考えられるのは当時、保育園に通っていた長男からゼロ距離で顔面にくしゃみを浴びせられたことぐらい。
ちなみに10年ほど前、爆笑問題の田中さんがこの病気に罹って緊急入院した際、サンジャポで太田さんから「キス病」をいじられ、俺以外とキスしてないはずなんだけどと真顔で話していたのを私は観て大笑いしていた記憶がある。