伝染性単核球症に罹った話④
それから18日間、熱が下がらなかった。
腫れてる頸部が痛くて痛くて家にあったロキソニンを飲んでいたので、正確には一時時に微熱程度に下がっていた。
体温計アプリを見るときれいな弛張熱の熱型だ。
薬を飲んでいなければ稽留熱であったのであろうかと思うと恐ろしい。
ロキソニンには昔から助けられており、私の痛みや熱を取り除いてくれている。
当初の読みでは、3日もあれば平熱になるだろうと踏んでいたため熱が下がれば、また熱が上がる前にと鬼のいぬ間に洗濯だと言わんばかりに動き反動が凄かった。
そりゃそうだ。解熱しても治癒した訳ではないので身体はゾンビ状態…ウォーキングデッド。
私の場合、のどの痛みや扁桃腺が腫れていて唾も飲み込めず、食事も取れないという最悪な状況にはならずに済んだので自宅療養をしており、解熱中にはうどんやお粥、スポーツドリンクなどをチビチビと口に運んでいた。
不思議なことに、味覚がおかしくなってしまったようで全ての食べ物が塩辛く感じた。
私がちょうど良いと感じる塩味は家族には白湯レベルだと言われるほどに。
そして苦くて封印していたカカオ86%チョコレートが甘く感じ美味しかった。
ちなみに、闘病中にどうしてもやらなければいけないイベントがあり(各所にキャンセルすると色々めんどくさい)ロキソニンを夜中と午前中に飲み強行したのだが、2時間という短時間でも最後は壁にもたれたり塩辛いと感じる料理を引きつった笑顔で頬張り、さりげなく傘を杖代わりにして歩行するなどしてゾンビで乗り切った。
振り返ってみてよく倒れなかったなと本当に思う。
そんなことをしていたせいか体重が8kgも落ちていた。